ホームページを運営するのに、どのくらいの維持費が必要か気になりますよね。「制作にもお金がかかるのに、運営にまで本当に費用が必要なの?」と感じる方もいるでしょう。
この記事では、
- ホームページの維持運営とは何をするのか
- どんな費用がかかるのか
- 維持費の内訳と相場
ついて解説しています。中小零細企業をモデルにした維持費のシミュレーションも掲載しています。ホームページ運用のご参考にご覧ください。
ホームページの維持、運営とはどんなもの?
ホームページは制作したら終わりではありません。
なぜなら、ホームページの効果を上げるためには、制作以上に運用がカギを握るためです。
ホームページで集客や問い合わせを増やすためには、ターゲット層となる顧客にサイトを見てもらい、共感してもらうことが必要です。
運用とは、「サイトの閲覧数を増やすため、閲覧者に共感してもらうために、ホームページを更新していくこと」と考えましょう。
具体的には
- 掲載している情報を更新する
- お知らせやコラムなど記事を発信する
- SEO(検索上位表示)対策を整える
といった顧客のニーズに応える内容に更新していくことです。
これらには、はじめの制作費とは別に維持費が必要です。
維持費への投資をしなくては、ホームページが効果を発揮できず、せっかくの制作費まで無駄になりかねません。
とはいえ、本業の経営のために、支出は必要最低限にしたいですよね。
ホームページの開設目的によっても、維持・運用のためにかけるべき必要な費用は変わってきます。
適切な相場を把握して、しっかり利益を生み出すホームページにしましょう。
【具体例】ホームページ維持費の内訳公開
まずは、どんな費用がどのくらい必要なのか、相場を把握しましょう。
ホームページの維持費には、大きく分けて2種類のコストがかかります。
- ホームページを持っていること自体への【インフラ費用】
- ホームページの効果を引き出すための【ソフト費用】
それぞれの内容を解説します。
インフラ費用の例
■レンタルサーバー
サーバーとは、ホームページなどのデータがインターネット上に保存されている場所です。
いわば、インターネット上の店舗賃料を払うイメージです。
レンタルサーバーは、ページや機能の容量によっても、価格が上下します。
初めてホームページを開設する場合は、月々数千円のプランから利用可能です。
■ドメイン
ドメイン代とは、ホームページのURL(アドレス)の「https://〇〇〇.com」の〇〇〇の部分に、企業名などの分かりやすいアルファベットを取得する費用です。
年間数百円から数千円で、レンタルサーバーによっては、無料特典として用意されているプランもあります。
■SSL
SSLとは、インターネット上で送受信するデータを暗号化する費用です。
個人情報などの重要なデータの漏洩防止対策と考えましょう。
ドメイン代同様、レンタルサーバーによってはプランに含まれている場合もあります。
■バグ(エラー)や不具合への対応
バグとは、ホームページが文字化けしてしまったり、エラー画面になってしまったり、デザインがずれて見えたりしてしまう現象です。
制作会社に連絡をとって対応してもらうことが多いですが、あらかじめ保守契約をしておくことで対策できます。
社内に、システムに詳しい人材がいない場合は、外部に委託し管理してもらうことがおすすめです。
■セキュリティ対策
ホームページ運用では、ウィルス感染やデータの漏洩に備えたセキュリティ対策も重要です。
対策を怠ると、ホームページが見られなくなったり、顧客情報などが漏洩してしまう可能性もあります。
前述の不具合対応を外部委託する場合、セキュリティ対策も含め、月々数千円から数万円ほどが相場です。
より厳重に備えるならば、保険会社のサイバー保険などを検討することも可能です。
ソフト費用の例
■ページの更新
閲覧者を増やすため、有益な情報を発信していくことが有効です。
例えば、
- 問い合わせの多い内容のためにページを増やす
- 施工事例や社員紹介など、実績情報を増やす
- お役立ち情報など、コラムを発信する
など、閲覧者が求める情報を発信し、ホームページの内容を充実させましょう。
■アクセス解析
アクセス解析とは、どれくらいホームページが見られているかをチェックできる機能です
ホームページを訪れた人数だけでなく
- どんな検索ワードで探されているか
- どのページが多く見られているか
など、細かく解析することで、更新していくべき内容を考えることができます。
■SEO対策
SEOとは、GoogleやYahooなどで検索したときに、上位に表示されるよう、内容を工夫することを指します。制作時の内容だけでなく、更新するコラムなどもSEO対策することで、閲覧者を増やすことが目的です。
目的のお店やサービスを探している閲覧者の目に留まりやすくなり、ホームページの効果を高められます。
■Web広告
Web画面に広告を掲載することで、ホームページの閲覧者を増やすことが期待できます。
紙媒体の広告と異なり、特定の興味のユーザーに広告を表示させられることが、Web広告の強みです。
こういった効果的な広告活動が出来ること自体が、ホームページを持っていることのメリットといえます。
ソフト費用は、すべてやらなければならない費用ではないものの、ホームページの効果を高めるための費用です。
多くは、制作会社やWebコンサルティング企業し、解析からマーケティング対策まで総括して外部委託が可能です。
どこまで、どのくらいの予算で行い、どのくらいの効果が期待できるかを、相談してみるのも良いでしょう。
【徹底検証】中小企業ホームページの維持費シミュレーション
では、適切なホームページ運用のために、必要な費用の相場は、一体どれほどでしょうか。
ホームページを初めて開設する中小企業を想定した維持費用を表にしました。
■インフラ専用
項目 | 相場 |
サーバー | 1000~3000円程度/月 |
ドメイン | 無料~1000円程度/月 |
SSL | 無料~5000円程度/月 |
不具合対応 | 5000~20000円程度/月 |
セキュリティ | 5000~20000円程度/月 |
■ソフト費用
項目 | 相場 |
コンテンツ更新 | 5000円程度/回 |
アクセス解析 | 無料~2000円程度/月 |
SEO対策 | 5000~10000円程度/月 |
広告 | 10000円~ |
ぞれぞれの項目に幅があるため、ホームページ運用の目的ごとに、下記を参考にしてください。
■必要最低限でホームページだけ持つ
5,000円程度/月
サーバー代とドメイン代のみでホームページを持つことができます。
社内に運用経験があるなど、詳しい人材がいる場合は成立するでしょう。
■不具合対策やセキュリティ対策を委託する
20,000円程度/月
安全にホームページを維持できます。
■しっかり解析&発信していく
20,000~50,000円程度/月
Web制作企業のプロに相談しながら、無理のない運用が可能です。
■広告や他媒体と併用して活用
50,000円程度以上/月
効果の高いweb施策と合わせ、ホームページの効果を最大限に引き出したい企業におすすめです。
ホームページでどれほどの効果を生みたいか、どんなことが目的かによって、予算が上下します。
せっかく制作したホームページを活かすために、運用に投資する額のご参考にしてください。
この記事のまとめ
効果的にホームページ運用するには、適切な維持費が必要です。
ホームページを持つために必要な【インフラ費用】と更新や応用に必要な【ソフト費用】があります。
それぞれの項目と相場をしっかり把握し、目的に応じた適切な費用を投資していきましょう。