「SNSを始めてみたいけどどれを使えばいいんだろう?」
「使い始めてみたものの、いまいちフォロワーが増えない!」
このように悩んでいる方も多いと思います。そこで今回は、初心者でもわかりやすいSNSの運用の仕方についてご紹介します。
SNSの種類別紹介
まずは主要SNSを6種類ご紹介します。
X(旧Twitter)
アクティブユーザー数(月間・国内):約6,658万人
(アクティブユーザー数とは、ある期間のうちに1回以上利用があったユーザーのこと)
ユーザー層:10代~40代まで幅広い
特徴・メリット
- 140字以内の文字による情報発信がメイン
- リツイート機能があり、拡散力に優れている
- トレンドや話題になりやすいので認知度をあげやすい
- ハッシュタグ(※)を利用して、多くの人から検索してもらえる
- 匿名ユーザーが多いのでリアルな感想を聞くことができる
Xは一番拡散力が強いSNSです。気軽に「いいね」「リツイート」などの反応がしやすいので、素早く情報を拡散させたいときにおすすめです。
(※「ハッシュタグ」とはSNSにおいて、キーワードやトピックを分類するタグです。「#」の記号のあとに文字を打ちます)
アクティブユーザー数(月間・国内):約3,300万人
ユーザー層:10~30代
特徴・メリット
- 画像や動画などビジュアル重視
- ライブ配信機能で直接ユーザーとコミュニケーションがとれる
- 24時間で消えるストーリー機能がある
- より詳細な位置情報を紐づけられる
- ハッシュタグを利用して多くの人から検索してもらえる
Xが「文字メイン」に比べて、Instagramは「画像メイン」のSNSです。したがって、パッと目を引く魅力的な写真をいかに撮るかが重要です。ファッションやコスメ、グルメなどのビジュアルに強みのある商品・サービスの発信にはうってつけです。Xに比べたら、拡散力は弱いです。
アクティブユーザー数(月間・国内):2,600万人
ユーザー層:30代~50代と年齢層は高め
特徴・メリット
- 実名登録制なので、ユーザー信頼度が高い
- 経営者が多く登録しているため、ビジネス系の投稿に適している
- イベント集客に効果あり
Facebookの最大の特徴は実名登録制です。これによって炎上しにくいことや、顧客の細かい個人情報を知ることができるというメリットが挙げられます。年齢層が高めなので、若者の集客は難しいでしょう。
YouTube
アクティブユーザー数(月間・国内):約7,120万人
ユーザー層:10代~50代まで幅広い
特徴・メリット
- 動画なので、文字よりも情報が伝わりやすい
- エンターテインメントから専門分野まで、さまざまなコンテンツがある
- 著名なユーチューバーにより、インフルエンサー市場が活発化している
他のSNSに比べて、制作・運用が難しいため、YouTubeチャンネルを開設する際はきちんとした計画を練る必要があります。
LINE
アクティブユーザー数(月間・国内):約9,500万人
ユーザー層:全世代が利用
特徴・メリット
- チャットが1対1なので、配信内容を見てもらいやすい
- クーポンやショップカードの配信ができる
- チャットボックス機能があるのでカスタマーサポートに向いている
LINEは国内で圧倒的なアクティブユーザー数で、どの世代にも情報発信することができるのが大きな特徴です。一方で、拡散力がなく、新規顧客を得にくいというデメリットもあります。
TikTok
アクティブユーザー数(月間・国内):約1,000万人
ユーザー層:10~20代
特徴・メリット
- さくっと見られる短い動画投稿が中心
- 独自のレコメンド機能がついている
TikTokは比較的新しいSNSですが、圧倒的な速さでユーザー数を増やしています。15秒から最長3分までの動画を投稿できます。ユーザーが見た動画内容によって次に再生される動画が決まるため、フォロワー数が少ない段階でもバズ(流行)が生まれる可能性があります。
SNS集客を成功させるための4つの手順
では、実際にどのようなステップでSNSを運用すればいいのでしょうか?
1.目的・テーマを決める
まずは「なんのためにSNSをやるのか?」「どんなテーマなのか?」を明確にしましょう。たとえば「企業の雰囲気を知ってもらうため」「お客様が困ったときようのサポートアカウント」「商品の使い方をアピールしたい」などです。目的やテーマがきちんと定まっていないと、投稿に一貫性が生まれません。一貫性のないSNSは、魅力がなく、ブランド化もできませんし、フォロワーを集めることもできません。
2.ターゲットユーザーを定める
ターゲットユーザーを決めることで、よりそのユーザーの心に刺さる内容を作ることができます。たとえば「家事で忙しい主婦を助けるための便利グッズアイテム」を紹介するとします。するとターゲットユーザーは「家事で忙しい30~40代女性」です。そこで、彼女たちはどんな悩みを持っているのか、彼女たちの心に響くワードは何なのかを考えてみましょう。
さらにターゲットユーザーに合った、写真やデザイン、文章を書くことも重要です。例えば、若い女性ならば、可愛らしいデザインや淡い色、最近はくすみカラーも流行っています。ビジネスマンならば、シンプルなデザインで、信頼感のもてる青系に統一する、など。このように、ターゲットユーザーによってデザインを変えることで、よりユーザーの目に留まりやすくなります。
3.合ったSNSを決める
どのSNSを用いれば、先に決めた「目的」と「ターゲットユーザー」にマッチするかを考えましょう。たとえば若者向けのコスメであれば、メイク画像を載せることができるInstagramが最適です。なぜならInstagramは、画像メインのSNSなので、コスメの色味や実際にメイクしたときの完成具合などを見ることができます。
4.投稿頻度と時間帯を決める
発信頻度は多い方がいいと言われています。これは単純接触効果といい、触れ合えば触れ合うほど好きになっていく心理学から言えることです。投稿を多く見れば見るほど、ユーザーはそのアカウントを覚えてファンになってくれる可能性が高いです。
さらに投稿する時間帯も、ある程度固定したほうがいいです。たとえば主婦をターゲットユーザーにしているならば、忙しい朝の時間は避けて、昼と夜の2回に絞ることで投稿を見てもらえる可能性が高くなります。バラバラの時間に投稿するよりも、決まった時間帯に投稿することで「あ、そろそろ投稿される時間だ♩」と楽しみにしてくれるファンも増えていきます。
SNSを使って成功している有名な企業
最後に、SNS集客に成功している有名な企業を2つご紹介します。ぜひアカウント作りの参考にしてみてはいかがでしょうか。
ダイソー(Instagram)@daiso_official
どの投稿も、パッと目を引くポップなデザインを使用しています。写真も明るくておしゃれなものが多く、ピンクやブラウンなどナチュラルカラーで統一されています。写真には文字も入っていて、商品名やキャッチコピーがパッと目を引きやすいので、とても分かりやすい投稿になっています。そのうえ、商品の使い方を動画も交えて説明していることで、購入後のイメージが湧きやすいという特徴があります。
シャープ(X)@SHARP_JP
どの投稿も、パッと目を引くポップなデザインを使用しています。写真も明るくておしゃれなものが多く、ピンクやブラウンなどナチュラルカラーで統一されています。写真には文字も入っていて、商品名やキャッチコピーがパッと目を引きやすいので、とても分かりやすい投稿になっています。そのうえ、商品の使い方を動画も交えて説明していることで、購入後のイメージが湧きやすいという特徴があります。
この記事のまとめ
- 拡散力が一番強いのはX
- ビジュアル重要視をするならInstagram
- 年齢層高め・経営者向けならFacebook
- 目的やターゲットユーザーに合わせてSNSを決める
今回は、SNSの種類と、SNS運用のステップをご紹介しました。やみくもSNSを始める前に、ぜひどのSNSが自分に合っているのかを見極めてみてくださいね。