Webシステム開発の基本と具体例【中小企業が導入するメリットとは?】

パソコンやスマートフォンを通して、私たちは日常的にWebシステムへ触れています。ホームページやプログラムなど似た言葉も多いために「違いがわからない」と感じることもあるかもしれません。

この記事では身近なWebシステムの事例から中小企業が導入するメリットまでをわかりやすくご紹介しています。自社ホームページをもっと活用したい、業務効率化をはかりたいとお考えの担当者さまはぜひ、最後までご覧ください。

 

Webシステムとは「インターネット経由でサービスを利用する形態そのもの」25503972_m-1

 

Webシステムとは、インターネット経由でサービス・機能を提供することを目的に、Web技術を活用して開発・構築されたシステムのことを指します。 身近なものの例を挙げると、以下の通りです。

  • 勤怠管理ツール
  • インターネットバンキング
  • お問い合わせフォーム
  • SNS

詳細は後ほど解説しますが、色々な場面で使われていることは、なんとなくイメージいただけたらと思います。

WebシステムとWebサイトの違い

上記で例に挙げたものは、どれもインターネットを使ったサービスですね。

Webサイトとはどこが違うのでしょうか?

例えばインターネットバンキングに口座を開設すれば、ホームページを閲覧するだけではなく

インターネットを通じて振込みなどの手続きをすることもできます。

このように、"閲覧するページそのもの"を「Webサイト」

"Webサイトに組み込まれているシステムを使って操作を行う際に起動するもの"を「Webシステム」

と呼ばれることが多いです。明確な定義は曖昧ですが、目に見えるものを指すかどうかの違いともいえるでしょう。

 

 WebシステムとWebアプリケーションとの違い

Webアプリケーションとは、インターネットなどから利用するアプリケーションソフトウェアのことです。(例:Gmail、Youtube、ZOOM など)
クリックorタップするだけで操作、閲覧ができるソフト全体を指します。 

それに対し、WebシステムはGmailを編集したり、送受信をしたりする時にWebアプリケーションが働く仕組み全体の役割を担います。

使い分けて話す機会は、あまりないと思いますが、「アプリの色々な機能を動かす仕組み」という風に捉えてもらえれば十分です。

 

 

Webシステムを取り入れるメリット

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業務の効率化、ペーパーレス化に貢献

近年はリモートワークが一般的になったことに伴い、契約書の発行から社内外のやり取りにいたるまでがオンラインでほぼ解決するようになりました。Webシステムを使った電子取引やチャットツールを例にWebシステムを取り入れるメリットをみていきましょう。

紙の書類を郵送すると契約書のやり取りだけでも、1ヶ月前後かかることも稀ではありません。Webシステムを使った電子取引なら、書類の発行も該当する空欄へネット上から入力するだけ。関連部署や上長との共有も、インターネット上で完結するため、即日で完結することもあり得るでしょう。

また、社内外のやり取りも、チャットツールを使えば疑問をすぐに解決しながら業務を進めていけます。これらのツールには大体が通話やビデオ通話機能もあるので、「話した方が早い」と判断した場合も、ボタン操作だけですぐ、Webミーティングができます。

代表例としてChatworkがありますが、例えば「会議の資料」と検索ワードを入力すれば、該当するファイル(画像や資料のデータのこと)や会話が一覧表示させることができ、とても便利です。

メールだとかしこまってしまう、該当するファイルや通知を探すのに手間がかかる・・・とお困りの方は、必見ですよ!

 

利用する端末を選ばず、管理もラク

Webシステムと似たものに「クライアントサーバーシステム」があります。
厳密に言えばWebシステムもクライアントサーバーシステムの一種です。

クライアントサーバーシステムでは、ユーザーの使うパソコンでもサーバから受信した情報を処理をしながら運用するのに対し、Webシステムはサーバーが一括で行うという違いがあります。

WebシステムはWebブラウザ(Chrome、Safariなど)が使えてインターネットに接続できるなら、どの端末であっても利用が可能です。Mac / Windows PCはもちろん、iPhone / iPadなどのiOS端末からAndroid端末まで、端末を選ばず利用できます

リモートワークを実践している企業なら「VPN」を導入しているケースもあるかと思います。

これらも一つのWebシステムです。

データ処理をサーバで集中管理するため、端末ごとに行うクライアントサーバーシステムと比較すると運用・メンテナンス・アップデートが容易になるのも大きなメリットです。

 

そのほかにも、Webシステムには事務作業の自動化、残業対策に繋がる可能性まで多くの魅力を秘めています。IT初心者の方にもわかりやすく解説しているので、ぜひこちらの記事もご覧ください。

【Web運用初級者向け】ホームページとWebシステムの話

 

※サーバーとは?

インターネットの使用情報や、ホームページのデータを保存する保管庫のようなもの

 

 

Webシステムを取り入れる際の注意点25120452_m-1

セキュリティ対策が万全とはいかないことも

Webシステムはサイバー攻撃を防ぎにくいという側面もあります。

許可を得た端末のみに公開するように設定をしたはずが、巧みにすき間をぬって侵入されることも…。

通信情報が一つのサーバーに集中することは、管理が容易であることや、コスト削減などのメリットが大きい反面、危機管理が欠かせないとも言えます。

どの接続方法にも共通することですが、セキュリティ対策は常に最新の状態を保ちましょう。

 

 

この記事のまとめ

これまで解説したことをまとめると、以下の通りです。

  • Webシステムはインターネット環境での閲覧ページ(ホームページなど)をうつす仕組みのこと
  • 身近な例には、勤怠管理ツールやインターネットバンキング、SNSがある
  • WebアプリケーションとWebシステムの違いは手元の端末でダウンロードして操作できるものの総称か、操作する仕組みか?という違い。
  • Webシステムと似たものにクライアントサーバシステムがある。大きな違いは情報を処理するのがサーバーか、サーバーと端末の両方か
  • Webシステムはコストも低く端末を選ばずに利用できる反面、セキュリティ対策を十分に行う必要がある

「Webシステム」というと難しいイメージもありますが、ホームページという舞台の裏方的な存在です。自社にあった活用方法を知ることで、業務の効率化やホームページに顧客ニーズを反映させることも可能にしてくれます。少しずつ、確実に見直しをかけていきましょう。

 

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