はじめに
ホームページを制作する際や運営する際には、さまざまな見慣れない単語と出会うことになります。そこで今回は、専門用語をまったく知らない初心者の方でも簡単に理解できるような「専門用語の解説」を行っていきます。
ぜひ専門用語を覚えて、業務を格段にアップさせてくださいね。
企画に関する用語
①ECサイト
ECサイトとは「ネットショップ」と言い換えが可能です。もしくは「インターネット通販」と言ってもいいでしょう。そもそも「EC」は「Electronic Commerce」の略で「電子商取引」という意味があります。
商品を売ることを目的としたホームページで、会員登録やお買い物カゴ(カート)といった機能があることが特徴です。
②オウンドメディア
オウンドメディア(Owned Media)とは、自社が保有するメディア全般を指します。企業は「ユーザーにより自社を認知してもらうため」「商品やサービスのことを知ってもらうため」という目的で、オウンドメディアを保有します。
本来はパンフレットや自社サイトすべてを指しますが、デジタルマーケティングにおいては、自社で運営・情報発信を行うブログのようなサイトを指して使われることが多くあります。
③ランディングページ
ランディングページ(Landing Page)とは、ユーザーが最初に訪れるページです。LPと略して呼ぶことも多いです。
「ランディング」とは「着地」という意味があり、最初にユーザーが着地するページというニュアンスになります。そのために、ユーザーの興味関心をいかに惹きつけるかが重要になります。ランディングページを通して、ユーザー行動を分析することに役立ちます。
準備に関する用語
④SSL
「Secure Sockets Layer」の略で、インターネット上の通信を暗号する仕組みを指します。これは個人情報の流出や改ざんを防ぐことが目的です。悪意ある第三者が情報を得たとしても、SSLによって暗号化されていればリスクが減ります。
SSLを導入した場合、URLの先頭の「http://~」が「https://~」に変わります。
⑤CMS
「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略で、ホームページの制作や修正ができるシステムです。ホームページを構築するテキストやデザイン、画像、テンプレートが一元的に保管されています。したがってHTMLなどの専門的な知識がなくても、簡単にホームページを制作・更新・運営することができます。「WordPress」が代表的なCMSです。
⑥HTML
「Hyper Text Markup Language」の略で、Webページを構築するための基本的な言語です。コンピューターが理解できる形式で文書構造を指定します。
HTMLはタグ(マークアップ言語)を使用して文書の構造を定義し、その中に要素を配置します。例えば、<h2>タグは見出しを、<p>タグは段落(文章)を表します。また、<img>タグを使用して画像を挿入することもできます。
例えば、タグを使用して以下のように記載します。
<head>
<meta charset=”UTF-8”>
<main>
<h1>ホームページ制作時に必要な専門用語を解説!覚えておくべき18選</h1>
<p>今回は、専門用語をまったく知らない初心者の方でも簡単に理解できるような「専門用語の解説」を行っていきます。</p>
</main>
</head>
これによって、Webページの見出しや段落など、異なる要素が指定されます。HTMLは、ウェブ開発の中心的な役割を果たし、文章や画像などのコンテンツをブラウザが適切に解釈して表示するための手段となっています。どのようなWebページでも、HTMLが使われているのが一般的です。
⑦CSS
「Cascading Style Sheets」の略で、Webページの外観やスタイル、つまり「見た目」を指定するための言語です。HTMLが文書の構造を定義するのに対し、CSSはその文書の見た目やレイアウトを制御します。
CSSを使用することで、文字の色や大きさ、ボタンのスタイル、背景の設定など、様々な要素のスタイルを指定できます。また、要素の位置や間隔、アニメーションなどの動きを付けることも可能です。
例えば、以下のようなCSSコードを使用して、テキストの色やフォントサイズ、背景色を指定することができます:
h1 {
color: blue; (文字色は青色)
font-size: 24px; (文字の大きさは24px)
}
body {
background-color: #f0f0f0; (背景色は薄いグレーの#f0f0f0)
}
このようにCSSを使用することで、Webページの見た目を柔軟に調整することができます。
分析に関する用語
⑧IPアドレス
IPアドレスとは、インターネット上の住所のことです。インターネットに接続するすべての端末に割り振られています。ホームページを見たり、メールを送受信したりするために用いられます。決してこのIPアドレスは重複しません。
⑨直帰率
直帰率とは、ユーザーがホームページを訪問したものの、最初の1ページだけを見て離れてしまうことです。
直帰率は「直帰したセッション数 ÷ 全体のセッション数」で求めることができます。
一般的に、目安は40%前後と呼ばれていますが、明確な基準はありません。直帰率があまりにも高い場合は、ユーザーの興味関心を引けていないことになるので、ホームページを改善する余地があります。
⑩離脱率
離脱率とは、自社のホームページからユーザーが離れてしまうことです。
離脱率は「(特定のページの)離脱数 ÷ (特定のページの)PV数」で求めることができます。
直帰率と似ている言葉ですが、直帰率は「最初のページだけを見てサイトから離れてしまうこと」、離脱率は「離脱率は特定のページを見た後にサイトを離れた場合」に適用されます。
⑪アクセス解析
アクセス解析とは、ホームページを訪れたユーザーの数や行動、滞在時間などを分析することです。代表的なアクセス解析ツールとして、『Google Analytics(グーグル・アナリティクス)』や『Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)』が挙げられます。
⑫ユーザー
ユーザーとは、ホームページを閲覧する人のことです。
その中でも、初めてホームページを訪れた人を「新規ユーザー」、以前にも訪れたことがある人を「リピーター」と呼びます。
⑬コンバージョン
コンバージョンとは、訪問者がホームページの目標としているアクションを起こしてくれた状態のことです。そのアクションとは、たとえば資料請求、会員登録、商品の購入など、サイトも目的によってそれぞれ定義します。
英語では「Conversion」、略してCVと呼ばれることもあります。
⑭CTR
「Click Through Rate」の略で、クリック率のことです。広告が表示された回数のうち、何回クリックされたか割合を示す値です。
「クリック数÷インプレッション数(表示回数)」で求めることができます。
⑮ページビュー
ページビューとは、ユーザーがホームページを閲覧したのべ数のことです。「PV数」とも呼ばれます。たとえば、とあるページをAさんが2回、Bさんが3回閲覧したとしたら、PV数は「5」になります。
集客に関する用語
⑯インデックス
インデックスとは、Googleなどの検索エンジンにWebページが登録されることです。厳密に言うと、テキスト、画像、動画ファイルなどが検索エンジンによって解析されて、検索アルゴリズムに適した状態でデータベースに登録されることです。ただこう言ってしまうと難しく感じるので「Webページが登録されることを、インデックスされる」と覚えていいでしょう。
⑰オーガニック検索
オーガニック検索とは、検索結果場面で広告を除いた部分を指します。つまり広告ではない純粋な検索結果をもたらしてくれることから「自然検索」とも呼ばれます。オーガニック検索による上位表示を狙うことが、集客のカギです。
⑱クローラー
クローラーとは、インターネットを巡回するプログラムを指します。クロール(巡回)することでホームページのデータが、データベースに蓄積されていきます。
おわりに
いかがでしたか?
専門用語を知っておくと、ホームページ制作・運営が格段と楽になります。このほかにも専門用語はあるのですが、まずはここに書いてある専門用語を完璧に理解しましょう。